あらすじ
表題作では、参謀本部からD機関の見張り役として送りこまれた佐久間中尉が、訓練生たちと一緒に、スパイの疑いがあるアメリカ人の家を調べに行きます。生え抜きの軍人である佐久間には、訓練生たちのやり方がまるで理解できない。何も見つからなければ、責任を負うのは自分という場面で、話は動いていきます。東京、横浜、上海、ロンドンと舞台を移す5つの話の連作です。
読みどころ
単行本は2008年に角川書店から出て、吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をとりました。2009年の本屋大賞では3位。2015年に入江悠監督、亀梨和也主演で映画に、2016年にはアニメにもなっています。1話ごとに、読み手のほうがまんまと引っかけられるのがこの連作の気持ちよさです。続きは『ダブル・ジョーカー』へ。
こんな人に
おすすめしたいのは。短い話で、最後にきれいにひっくり返される快感を味わいたい人。
2016年のアニメ版は全12話で、この本の収録作に続編『ダブル・ジョーカー』『パラダイス・ロスト』の話を合わせて作られています。原作を読んだあとに観ると、どこから来た話かを探す楽しみがあります。








