あらすじ
和葉と沢くんは初岡さんに声をかけ、三人でつるむようになります。初岡さんがいじめられていると思った和葉は、強くなる練習だと言って「私のこといじめていいよ」と持ちかける。沢くんを振ったことで女子の反感も買っていて、気づけば和葉のほうがクラスで外されていく。家には京都の大学に7年いる兄が、結婚の報告に帰ってきます。
読みどころ
詩人の最果タヒが書いた小説で、単行本は2017年に出ました。和葉の頭の中の声が、ほとんど止まらずに流れていく。理屈っぽくて、すぐ怒って、自分でも自分を持てあましている。その早口に付きあえるかどうかで好みが分かれますが、乗れると十代の数日間がそのまま入ってきます。
こんな人に
おすすめしたいのは。「わかるよ」と言われるのがいちばん腹の立つ年ごろだった人。
同じ作者の詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は映画にもなりました。小説と詩で、同じ声がどう変わるかが分かります。








