あらすじ
語り手は弁護士のサンクレールで、友人のルールタビーユに付き添って事件を追います。現場に乗り込んでくるのは、パリ警視庁の名刑事ラルサン。若い記者とベテランの刑事が、同じ手がかりから別々の答えを組み立てていく。被害者の父スタンガースン博士も、娘と二人で打ち込んできた研究も、どこか秘密を抱えています。
読みどころ
1907年に新聞の付録で連載され、翌年に本になりました。作者は『オペラ座の怪人』のルルーです。ポーやドイルの密室には抜け道があった、自分は抜け道のない部屋を書くという意気込みで書かれたそうで、のちの作家が何度も名前を挙げています。横溝正史の『本陣殺人事件』にも、この本の話が出てきます。
こんな人に
おすすめしたいのは。密室ものの元をたどってみたい人。
日本の密室の型を見比べるなら、有栖川有栖『46番目の密室』を続けて読むと違いがはっきりします。








