あらすじ
二人は旅行に行き、食事をし、くだらない言い争いをします。桜良は自分の状態を深刻に扱わせず、「僕」も特別扱いをしない。その距離の取り方が、物語の最後まで一貫しています。
読みどころ
題名の強さで敬遠されがちですが、意味は最後まで読むと分かる作りです。会話の比率が高く、読む速度が落ちません。
こんな人に
おすすめしたいのは。会話が中心の小説を読みたい人。
2017年に実写映画、2018年にアニメ映画が公開されました。
向かないかもしれない人
病と余命が軸にあり、題名の強さで身構える人もいる。身近な人の病気と向き合っている時期には重く響く可能性がある。再読性は星3つと控えめ。
比べ読み
『100回泣くこと』中村航
恋人の病気を扱う点で並べやすい二冊。『100回泣くこと』は泣かせる話であることを最初から隠さず、短く平易な文章で進む。君の膵臓をたべたいは病を深刻に扱わせない二人の距離感と、会話の多さで運ばれていきます。素直に泣ける話がほしい日はあちら、軽口の応酬を楽しみたい日は本作を。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
読みやすさも物語性も星5つで並ぶ青春もの。『成瀬は天下を取りにいく』は思いついたことを片端から実行する中学生の連作で、誰も成瀬を矯正しようとしない優しさが軸にあります。本作は余命という重さを会話の軽さで包む。気分を上げたい日は成瀬、別れの気配と向き合える日はこちら。










