あらすじ
声をかけてきたのは、クラスの人気者の押野でした。空き地の草野球に誘われ、光輝の毎日は急に色がついていきます。ところが母親が、新しい仕事のために引っ越すと言い出す。転校はしたくない。光輝が初めて母親に「いやだ」と伝えたことで、夏休みから、近くに住むおじいさんの家で暮らすことになります。
読みどころ
大きな事件は起きません。友だちと野球をして、おじいさんの家に帰って、ごはんを食べる。その何でもない夏の毎日が、光輝にとってどれほど大きかったかが、静かな文章で積み上がっていく。第45回野間児童文芸賞と第23回坪田譲治文学賞をとりました。児童文学の賞ですが、大人が読んで刺さる本です。
こんな人に
おすすめしたいのは。小学生のころの夏休みを、ときどき思い出す人。
重松清の『きみの友だち』も、学校の中の小さな人間関係を丁寧に書いた本です。続けて読むと、子ども時代の手ざわりが戻ってきます。








