あらすじ
その子は、自分を見ていた「僕」に気づいていました。数日後、「僕」は自転車ごと倒され、気を失っている間に鍵と学生証を取られます。家に帰ると、その少女が待っていた。そこから、少女Uの家の一室に閉じこめられる七日間が始まります。話は事件の筋だけでなく、なぜ今これを書くのかという「僕」の語りを何度もはさみながら進みます。
読みどころ
2011年に講談社ノベルスから出て、2015年に講談社文庫に入りました。シリーズものの多い作者には珍しい一冊きりの小説で、語り手と作者が重なって読める書き方から、半自伝的な小説として語られることがあります。2015年から2016年にかけて、はっとりみつるの作画で漫画にもなりました。
こんな人に
おすすめしたいのは。物語がなぜ人に必要なのかを、物語の形で考えてみたい人。
語り手の思いこみに読む側が付き合わされる小説なら『儚い羊たちの祝宴』があります。








