あらすじ
収録は「結晶泥棒」「クロスキューブ」「退出ゲーム」「エレファンツ・ブレス」の4編。表題作では、サックスの腕が抜群なのに楽器を手放してしまった生徒を吹奏楽部に誘おうとして、演劇部と取り合いになります。決着の方法は、決められた場面を役になりきって演じ、筋の通った形で舞台から先に退出できた側が勝つという即興劇の勝負です。二人は顧問の草壁先生に同じように思いを寄せていて、そこも小さな火種になっています。
読みどころ
2008年の単行本(角川書店)を、2010年に文庫にしたものです。〈ハルチカ〉シリーズの1作目で、表題作は日本推理作家協会賞の短編部門の候補になっています。2016年にテレビアニメ、2017年に実写映画になりました。人の死なない日常の謎のミステリで、謎が解けるたびに部員が一人増えていく、青春小説の読み味が強い一冊です。
こんな人に
おすすめしたいのは。部活の人数集めに苦労した覚えのある人。
同じく高校の部活を舞台にした謎解きなら『氷菓』があります。








