あらすじ
やがて算哲は、会津藩主の保科正之から、全国をめぐって北極星の高さを測る「北極出地」の旅を命じられます。年上の観測隊の二人と歩きながら測り、計算し、その結果から、八百年ほど前に唐から伝わって使われつづけてきた暦が実際の天とずれていることを知る。暦を変えることは、朝廷と幕府の両方にかかわる大仕事で、若い碁打ちがそこへ一歩ずつ近づいていきます。道策というライバルの棋士や、算哲を支える女性えんとのやりとりも、物語を明るくしています。
読みどころ
『小説野性時代』の連載をへて2009年に出た単行本で、2010年の本屋大賞に選ばれ、吉川英治文学新人賞も受賞しました。2012年には滝田洋二郎の監督、岡田准一の主演で映画になりました。主人公は、のちに渋川春海の名で知られる実在の人物です。失敗しても計算し直して、また挑む。歴史の話でありながら、ひとりの若者が自分の仕事を見つけるまでの話として読めます。
こんな人に
おすすめしたいのは。好きなことを仕事にできるのか、迷っている人。
同じ本屋大賞の受賞作では、辞書づくりに打ちこむ人たちを描いた『舟を編む』も、仕事に人生をかける話です。








