あらすじ
収められているのは六編で、題はどれも問いの形です。ブッダの悟り、邪馬台国の場所、聖徳太子の正体、明智光秀が謀叛を起こした理由、明治維新の裏側、イエスの復活。宮田が奇抜な説を出し、静香が通説を武器に言い返す。宮田はその通説のほころびを、独自の見方で突いていきます。店をまかされたバーテンダーの松永が、そのやりとりをカウンターの内側から見守ります。
読みどころ
1998年に創元推理文庫から出た作者のデビュー作で、表題作は創元推理短編賞の最終選考に残った一編です。この版は2024年の新装新版。殺人も探偵も出てこず、会話だけで歴史の謎を推理していく形のミステリです。説を本気で信じるかどうかより、筋の通し方の大胆さを楽しむ本です。
こんな人に
おすすめしたいのは。学校で習った歴史に、どこか納得していなかった人。
病床の刑事が史料だけで歴史の謎に挑む話なら、ジョセフィン・テイの『時の娘』があります。








