棚の前で/SFの部/すばらしい新世界 新訳版

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棚の前で

『すばらしい新世界 新訳版』ハヤカワepi文庫の書影書影:版元ドットコム

すばらしい新世界 新訳版

  • SF
  • ハヤカワepi文庫
  • 分量:ふつう

人は瓶の中で作られ、階級を決められて生まれる。不満も苦痛もない世界で、幸福とは何か。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
早川書房
判型
ハヤカワepi文庫
刊行
2017年1月
ISBN
9784151200861

あらすじ

前半は工場のような孵化場の見学から始まり、この社会の仕組みが説明されます。後半、保護区で育った「野蛮人」ジョンが文明社会に連れてこられ、両者の価値観が正面からぶつかる。ソーマという薬が日常的に使われる社会でもある。

読みどころ

1932年の作品です。管理社会を恐怖ではなく快適さで描いた点が、同時代の他のディストピア小説と違います。『一九八四年』と読み比べると違いがはっきりしてくる。

こんな人に

おすすめしたいのは。ディストピア小説の古典を押さえたい人。

ジョージ・オーウェル『一九八四年』と並んで語られる作品です。

向かないかもしれない人

読みやすさは星3で、前半は孵化場の見学を通じた社会の仕組みの説明が続きます。最初から筋の起伏で引っ張ってほしい人は、序盤で足が止まりやすいでしょう。

比べ読み

『一九八四年』ジョージ・オーウェル

並べて語られることの多い二冊です。『一九八四年』は監視と言葉の統制による恐怖の社会、『すばらしい新世界』は薬と階級で不満を消した快適な社会を描きます。実用度は『一九八四年』が星2で一つ上。先に恐怖型を読み、そのあと快適さ型で比べると違いがはっきりします。

『都市と星』アーサー・C・クラーク

永遠に安全な暮らしを幸福と呼べるかという問いが、二冊に共通しています。『都市と星』は十億年変わらない都市から外へ出ようとする少年の話で、古典SFとしては落ち着いた読み味。『すばらしい新世界』は野蛮人ジョンと文明社会の衝突が山場です。穏やかな気分ならクラーク、議論したい気分ならハクスリーを。

stock

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