あらすじ
6つの話からなる連作です。最初の話では、占いをきっかけに恋人と別れた女性が、その相手を事故で亡くします。やがて、彼女が担当する電車の広告に、あるはずのない染みのような文字が浮かびはじめる。ほかにも、隣の家の女性に不吉なことを言われつづける夫婦、義母と同じ悪夢を見るようになった妻、安い部屋を借りた大学生などの話が続きます。ばらばらに見える話を一冊にまとめようとしたとき、「私」は気づいてはいけないことに気づいていく。
読みどころ
単行本は2018年に出て、2019年の本屋大賞にノミネートされ、静岡書店大賞の小説部門で大賞に選ばれました。2018年の週刊文春ミステリーベスト10では国内部門の5位でした。怖がらせ方は、作り話ではなく、本当にあったことを読んでいる気にさせるところにあります。一話ずつは短いので、夜に一話だけのつもりで開くと危ない本です。
こんな人に
おすすめしたいのは。実話怪談のような、記録の形をした怖い話が好きな人。
実際の出来事を調べていく形の怖さでは、小野不由美の『残穢』が近い読み心地です。








