棚の前で/ホラーの部/火のないところに煙は

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棚の前で

『火のないところに煙は』新潮文庫の書影書影:版元ドットコム

火のないところに煙は

  • ホラー
  • 新潮文庫
  • 分量:ふつう

作家の「私」に怪談の依頼が来て、ずっと封じていた出来事を書きはじめる。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
新潮社
判型
新潮文庫
刊行
2021年7月
ISBN
9784101014326

あらすじ

6つの話からなる連作です。最初の話では、占いをきっかけに恋人と別れた女性が、その相手を事故で亡くします。やがて、彼女が担当する電車の広告に、あるはずのない染みのような文字が浮かびはじめる。ほかにも、隣の家の女性に不吉なことを言われつづける夫婦、義母と同じ悪夢を見るようになった妻、安い部屋を借りた大学生などの話が続きます。ばらばらに見える話を一冊にまとめようとしたとき、「私」は気づいてはいけないことに気づいていく。

読みどころ

単行本は2018年に出て、2019年の本屋大賞にノミネートされ、静岡書店大賞の小説部門で大賞に選ばれました。2018年の週刊文春ミステリーベスト10では国内部門の5位でした。怖がらせ方は、作り話ではなく、本当にあったことを読んでいる気にさせるところにあります。一話ずつは短いので、夜に一話だけのつもりで開くと危ない本です。

こんな人に

おすすめしたいのは。実話怪談のような、記録の形をした怖い話が好きな人。

実際の出来事を調べていく形の怖さでは、小野不由美の『残穢』が近い読み心地です。

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