棚の前で/ホラーの部/営繕かるかや怪異譚

PR本ページのリンクにはアフィリエイトが含まれます。

棚の前で

『営繕かるかや怪異譚』角川文庫の書影書影:版元ドットコム

営繕かるかや怪異譚

  • ホラー
  • 角川文庫
  • 分量:ふつう

古い家に起きる障りを、お祓いではなく「修繕」で鎮める大工がいる。城下町を舞台にした連作怪談。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
KADOKAWA
判型
角川文庫
刊行
2018年6月
ISBN
9784041060476

あらすじ

収録は六つの短編。どの話も、古い家に住む人が不思議な出来事に悩まされ、尾端が家を見て、壁や屋根、路地や井戸に手を入れる。怪異の正体がはっきり分かるとは限りませんが、家が直ると、住む人の暮らしもどこか落ち着いていく。

読みどころ

怖い場面はきちんと怖いのに、読み終えるとなぜか温かい気持ちが残る。古い家の細部の描写が丁寧で、建物好きにも楽しい一冊。一話ずつ完結するので、寝る前に一篇ずつ読むのに向いています。

こんな人に

おすすめしたいのは。ただ怖いだけでなく、しみじみしたホラーが読みたい人。

続編の『営繕かるかや怪異譚 その弐』もあります。同じ作者の『残穢』よりも、ずっと優しい手触りの作品です。

向かないかもしれない人

怖い場面はありますが、温かさを残す作りです。逃げ場のない恐怖や、読み手を突き放すような後味を求めるホラー好きには優しすぎるかもしれません。

比べ読み

『秋の牢獄』恒川光太郎

『秋の牢獄』は同じ一日がくり返される設定で孤独を書き、怖さよりも失ったものの感覚が残る作品です。家が直ると暮らしも落ち着いていく『営繕かるかや怪異譚』は、怖さの先に温かさが置かれています。寂しさを味わいたい夜は恒川光太郎、ほっとして眠りたい夜は尾端の連作を選ぶと合います。

『夜行』森見登美彦

『夜行』は十年前に消えた仲間をめぐって旅先の不思議を語り合う連作で、はっきりした答えは出ません。怪異の正体が分かるとは限らない点は共通しますが、こちらは修繕という手立てで一話ごとに区切りがつきます。分からなさを楽しめるなら『夜行』、落ち着く結びを求めるならこちらを先に。

stock

『営繕かるかや怪異譚』の在庫状況

耳で聴く・読み放題で読む

  • Audible

    プロの朗読で聴くサービス。通勤や家事のあいだに一冊ぶん進みます。

    無料体験を見る
  • Kindle Unlimited

    対象の電子書籍が読み放題。気になった本をその場で開けます。

    無料体験を見る

PR本ページのリンクにはアフィリエイトが含まれます。