あらすじ
3階にはテレビの仕事をする男が、最上階には建物を設計した建築家が住んでいて、どの階に住むかで、住民の立場が分かれています。ごみを落とす筒が詰まる、停電が起きる、プールやエレベーターを誰が使うかでもめる。はじめは苦情で済んでいた不満が、階ごとのいがみ合いに変わっていきます。
読みどころ
原書は1975年に出ました。邦訳は1980年にハヤカワ文庫SFから出て、2016年に同じ村上博基訳で創元SF文庫に入りました。2015年にはベン・ウィートリー監督、トム・ヒドルストン主演で映画になっています。宇宙も未来の機械も出てきませんが、便利な建物が人をどう変えるかを、思考実験のように突きつめていくSFです。
こんな人に
おすすめしたいのは。タワーマンションの上と下、という話題に、どこか居心地の悪さを感じる人。
管理された社会がどこへ行き着くかを読むなら『すばらしい新世界』があります。








