あらすじ
いちばん知られているのは、最初の「浮遊する水」です。夫と別れた淑美は、5歳の娘の郁子を連れて、港区の埋立地に建つマンションへ越してきます。ほかに子どもはいないはずの建物の屋上で、二人はおもちゃの詰まった赤いバッグを見つけます。その日から、水道の水の味をはじめ、母と娘のまわりで妙なことが起きはじめます。
読みどころ
単行本は1996年に角川書店から出ました。この版は2025年の角川ホラー文庫です。「浮遊する水」は2002年に中田秀夫監督で映画になり、2005年にはハリウッドで『ダーク・ウォーター』として作り直されています。化け物が襲ってくる怖さではなく、水がしみ出す、たまる、濁るといった身近なことが、だんだん気味悪く見えてくる怖さです。
こんな人に
おすすめしたいのは。『リング』の作者が書いた、もっと静かな怖さを読んでみたい人。
住まいにまつわる怖さを記録の形で追うなら『残穢』があります。








