棚の前で/SFの部/マイナス・ゼロ

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棚の前で

『マイナス・ゼロ』集英社文庫の書影書影:版元ドットコム

マイナス・ゼロ

  • SF
  • 集英社文庫
  • 分量:厚い

空襲の夜、隣の先生に頼まれた。18年後の今日、この場所に来てほしい、と。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
集英社
判型
集英社文庫
刊行
2008年7月
ISBN
9784087463248

あらすじ

18年がたち、大人になった俊夫は約束の日に、かつて先生の家があった場所を訪ねます。そこで俊夫が出会ったのは、先生が作っていた、時間を行き来するための乗りものでした。それに乗ったことから、俊夫は戦前の昭和の東京に立つことになります。消えた啓子はどこへ行ったのか。約束はなぜ18年後だったのか。

読みどころ

1970年に出たこの長編は、直木賞の候補に挙がっています。日本語で書かれたタイムトラベル小説の代表として名前が挙がる一冊で、文庫の解説は星新一が書いています。時間をさかのぼった先で見る、昭和の初めの銀座の町並みや暮らしの手ざわりが、とても細かい。仕掛けの話であると同時に、なくなった町を歩く話でもあります。作者はこの本のあと数作を残して、1972年に亡くなりました。

こんな人に

おすすめしたいのは。タイムトラベルものの、伏線がぴたりと合う瞬間が好きな人。

ハインラインの『夏への扉』も、時間を越えて約束を果たしにいく話です。日本とアメリカの読み比べに。

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