あらすじ
テレビの前では、妻を失った夫の顔をしてみせる。けれど家に帰ると、自分の評判ばかりが気になる。そんな幸夫が、遺族への説明会で、同じ事故で妻を亡くしたトラック運転手の大宮陽一と出会います。陽一には、小学6年の真平と、保育園に通う灯という二人の子どもがいました。幸夫は、留守がちな陽一に代わって、その子たちの世話を引き受けることになります。
読みどころ
映画監督として知られる作者が書いた長編で、直木賞と山本周五郎賞の候補になり、2016年の本屋大賞では4位でした。同じ年に作者自身の監督で映画になり、本木雅弘が幸夫を演じています。悲しめなかった男が、他人の子どもの世話をするうちに、少しずつ自分の言い訳に気づいていく。幸夫のずるさが自分にもあると思えてしまうところが、この本の怖さです。
こんな人に
おすすめしたいのは。大事な人に、ちゃんと向き合えていたか自信がない人。
映画と小説では、同じ場面でも誰の心の中を見せるかが違います。読んでから映画を見ると、二度楽しめます。








