あらすじ
話を追うのは、保健センターでパートの看護師として働く房代、同じセンターの若い職員の小西、大学病院を離れて市内の診療所に勤める医師の鵜川の三人です。病は蚊がうつす日本脳炎に似ていますが、どこか違う。役所の手続きや予算、住民の不安に足を取られながら、現場の人たちが手さぐりで動いていきます。
読みどころ
単行本は1995年に出ました。2006年にはテレビドラマにもなっています。2020年に新型コロナウイルスが広がったときには、25年前に感染症の広がりを書いていた小説として読み直され、角川文庫で重版されました。化け物は出てきませんが、身近な町が少しずつ壊れていく怖さを書いたパニック小説です。
こんな人に
おすすめしたいのは。感染症のニュースを見ながら、役所や病院の中で何が起きていたのか考えたことがある人。
同じ作者の、宗教と土地の力を描いた長い小説なら『ゴサインタン 神の座』があります。









