あらすじ
英文学者・外山滋比古のエッセイ集。指示された方向にはよく飛ぶけれど自力では飛べない「グライダー人間」と、自分でエンジンを持つ「飛行機人間」を対比させるところから始まり、考えを寝かせる、書いて捨てる、意識して忘れる、といった具体的な手つきが短い章で積み重なっていきます。
読みどころ
答えをいくらでも出力してもらえる時代になったので、この本の価値はむしろ上がりました。情報を集める力ではなく、集めたものを腐らせずに育てる力の話をしているからです。とくに「寝させる」と「忘れる」の章は、いま読むと切実に響きます。東大生・京大生が読んでいる本として定期的に話題になりますが、流行りとは関係なく、短くて具体的なのが良いところです。
こんな人に
おすすめしたいのは。インプットが多すぎて、頭が渋滞している人。
250ページ足らずの文庫なので、今日買って今日読み始められる重さです。価格も文庫のまま。
向かないかもしれない人
物語を楽しみたい人には向かない。物語性の星は1つで、考えを寝かせる、意識して忘れるといった頭の使い方を、英文学者が短い章で語るエッセイ集。








