あらすじ
僕はまーちゃんのマンションに上がりこみ、いっしょに暮らしはじめます。けれどその部屋には、行方がわからなくなっているはずの兄妹がいる。言ったことのあとに何かと「嘘だけど」と付け足す僕の語りは、どこまで本当なのか読み手にもわかりません。まーちゃんにとって、みーくんだけが特別な相手であることだけは、最初からはっきりしています。
読みどころ
2007年に電撃文庫から出た作品で、2023年に作者が文章に手を入れた完全版としてメディアワークス文庫から出直しました。この版には、本編より前の時間を書いた短い話が新しく入っています。2011年には大政絢と染谷将太の主演で映画になりました。明るい言葉づかいと、起きていることの暗さの落差が、この作品の読み心地をつくっています。
こんな人に
おすすめしたいのは。語り手の言うことを、そのまま信じずに読むのが好きな人。
同じ作者の『安達としまむら』は、まったく違う明るさの女子高生の話です。読み比べると作風の幅がわかります。









