あらすじ
最初の記録は、国と科学への誇りでいっぱいです。ところが、規則どおりに動かない女性I-330に出会ってから、彼の書くものが少しずつ変わっていきます。彼女に連れられて、単一国より前の暮らしの名残を見に行く。規則を破る相手なら報告すればいいはずなのに、それができない。国を讃えるはずの記録に、自分でも説明できない気持ちが書きこまれていくのが、この小説の読みどころです。
読みどころ
1920年から翌年にかけて書かれましたが、ソ連の国内では長く出版が認められず、先に英訳がニューヨークで出ました。ソ連で正式に出たのは1988年です。オーウェルは1946年にこの本の書評を書いていて、『一九八四年』より前に書かれた管理社会の小説として、のちの作品に影響を与えたと言われます。
こんな人に
おすすめしたいのは。『一九八四年』を読んで、その前に何があったのか知りたくなった人。
同じ時代の管理社会の小説として、ハクスリーの『すばらしい新世界』と並べて読むのもいいでしょう。








