あらすじ
八雲に言わせれば、幽霊はただ見えるだけで、何かを解決してくれるわけではない。死者が何を訴えているのかを聞き取り、生きている人間の嘘を見抜く。事件を追ううちに、八雲の家族にまつわる暗い過去も見え隠れしてきます。刑事の後藤も、八雲の力を頼りにしている。
読みどころ
ぶっきらぼうな八雲と、まっすぐな晴香の掛け合いが心地よい。ホラーの雰囲気を持ちながら、謎解きは論理的で、ミステリとしてもしっかり読めます。
こんな人に
おすすめしたいのは。幽霊が出てくるけれど、怖すぎないミステリを読みたい人。
2010年にアニメ化されました。シリーズは完結まで長く続きました。
向かないかもしれない人
本格的に怖いホラーを求める向きには薄味に映るかもしれない。幽霊は出ても怖さは抑えめで、軽い掛け合いが多い作り。重厚な文体を好む人にも合いにくい。
比べ読み
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』鴨志田一
どちらも不思議な現象と、会話の軽さで進む若者の話。『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は誰にも見られない孤独と恋愛が軸。『心霊探偵八雲』は死者の訴えを聞き取り生者の嘘を見抜く謎解きが軸で、刑事も絡む。恋の行方を追いたいなら『青ブタ』、筋の通った推理がほしいならこちらを。
『ココロコネクト ヒトランダム』庵田定夏
『ココロコネクト ヒトランダム』は部員たちの心と体の入れかわりを道具に、仲間の内面へ踏み込む。『心霊探偵八雲』は八雲と晴香の掛け合いを軸に、幽霊絡みの事件を論理で解いていく。どちらも軽いやりとりの奥に重さがある。仲間同士の関係を読みたい気分なら『ココロコネクト』、事件の真相を追いたい気分ならこちら。








