棚の前で/青春の部/横道世之介

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棚の前で

『横道世之介』文春文庫の書影書影:版元ドットコム

横道世之介

  • 青春
  • 文春文庫
  • 分量:厚い

長崎から出てきた18歳の、東京での最初の1年。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
文藝春秋
判型
文春文庫
刊行
2012年11月
ISBN
9784167665050

あらすじ

世之介は、流されやすくてお人好しで、少しずうずうしい青年です。大きな事件はほとんど起きません。そのかわり、1年のあいだにときどき、何年もあとの友人たちの暮らしが挟まります。大人になった彼らが、ふとした拍子に「そういえば、あいつがいた」と世之介を思い出す。その場面があるせいで、なんでもない学生生活の1日1日が、少しずつ違って見えてきます。

読みどころ

毎日新聞に2008年から1年間連載された長編で、2009年に単行本が出ました。第23回柴田錬三郎賞をとり、2010年の本屋大賞では3位。2013年には沖田修一監督、高良健吾主演で映画になっています。主人公が何かを成しとげる話ではなく、まわりの人の記憶に残っていく話です。読み終えたあと、自分の学生時代にいた誰かの顔が浮かんできます。

こんな人に

おすすめしたいのは。大学に入った最初の年のことを、今でもときどき思い出す人。

2013年の映画は、80年代の東京の空気ごと世之介を描いています。読んだあとに観ると、祥子の口ぶりがそのまま聞こえてくるはずです。

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