棚の前で/SFの部/ダーク・マター

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棚の前で

『ダーク・マター』ハヤカワ文庫NVの書影書影:版元ドットコム

ダーク・マター

  • SF
  • ハヤカワ文庫NV
  • 分量:ふつう

拉致された物理学者が目を覚ますと、自分の人生が別のものに入れ替わっていた。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
早川書房
判型
ハヤカワ文庫NV
刊行
2017年10月
ISBN
9784150414191

あらすじ

量子力学の多世界解釈が土台になっています。元の世界へ戻る方法を探す過程で、無数の並行世界が描かれる。追跡劇としての速度が最後まで落ちません。

読みどころ

設定の説明を最小限にして、逃走劇として読ませる作りです。SFに馴染みがなくても入っていけます。

こんな人に

おすすめしたいのは。一気に読める現代SFを探している人。

同じ著者の『リカージョン』も時間と記憶を扱っています。

向かないかもしれない人

量子力学の多世界解釈が土台だが、理屈の説明は最小限に抑えられている。設定の理屈を細かく検証しながら読むハードなSFを求める人には、食い足りなさが残るかもしれない。

比べ読み

『夏への扉〔新版〕』Robert A. Heinlein

読みやすさと物語性の星はどちらも5つ。『夏への扉』は1950年代の未来像に時代を感じつつ伏線の回収が気持ちよく、本作は多世界解釈を土台にした追跡劇で速度が落ちない。古典の前向きさに浸るなら夏への扉、現代の緊迫した逃走劇なら本作を。

『プロジェクト・インソムニア』結城真一郎

特殊な設定を筋の推進力にする点で並ぶ。『プロジェクト・インソムニア』は共有された夢の中で起きる殺人を解くミステリ寄り、本作は並行世界を逃げ回る追跡劇寄り。謎解きの手応えを求めるならインソムニア、速い展開に身を任せたい時は本作へ。

stock

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