棚の前で/ホラーの部/日時計

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棚の前で

『日時計』単行本の書影書影:版元ドットコム

日時計

  • ホラー
  • 単行本
  • 分量:ふつう

世界はもうすぐ終わる。この屋敷にいる者だけが助かる。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
文遊社
判型
単行本
刊行
2016年1月
ISBN
9784892571169

あらすじ

そんな中、当主リチャードの妹のファニーおばさんが、庭で亡き父の霊からお告げを受けます。世界はまもなく滅びるが、この屋敷の中にいる者だけは助かる。最初は誰も本気にしませんが、不気味な出来事が重なるうちに、一家は屋敷を箱舟に見立てて、終わりのあとの暮らしに備えはじめます。食べ物や品物を買いこみ、置き場所を作るために本を燃やし、外から人も招き入れる。誰がいちばん上に立つかの争いは、世界が終わる前提でも止まりません。

読みどころ

1958年に出た長編で、日本語訳は渡辺庸子。幽霊屋敷の話ではありませんが、こわいのは、終わりを信じた人たちが、終わったあとでも威張る場所を取りあうところです。人の小ささが、笑えるのにぞっとする。『丘の屋敷』や『ずっとお城で暮らしてる』と同じく、屋敷とそこから出られない人たちを書いた一冊です。

こんな人に

おすすめしたいのは。大げさな話になるほど、人の器の小ささが見えてくると思う人。

同じ作者の『処刑人』は、家を出た17歳の頭の中が崩れていく話です。屋敷に閉じこもる側と、家から出ていく側。2冊を並べると、ジャクスンが家というものをどう見ていたかが分かります。

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