あらすじ
併録にはクトゥルフ神話に連なる短編が入ります。神話体系の用語が多く出てきますが、訳注が付いているので初めてでも追えます。
読みどころ
1936年の作品です。人類が宇宙の中心ではないという発想が、この作家の恐怖の核にあります。後世の創作への影響は計り知れません。
こんな人に
おすすめしたいのは。クトゥルフ神話の原典に触れたい人。
同じ作者の作品集は複数の出版社から出ています。
向かないかもしれない人
クトゥルフ神話の用語が多く出てくるので、訳注を参照しながら読むのが面倒な人には重いかもしれない。読みやすさの星も3つにとどまる。
比べ読み
『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー
どちらも海外ホラーの原点にあたる古典。『吸血鬼ドラキュラ』は日記や手紙を重ねる書簡体で緊張を生み、古典ながら読みやすいとされる。『狂気の山脈にて』は南極で人類より古い都市を見つけ、人類が宇宙の中心でないという発想が怖さの核。人の形をした怪物から入るなら『ドラキュラ』が先。
『禍』小田雅久仁
『禍』は鼻や目、口など身体の感覚に直接くる七つの悪夢を集めた短編集。『狂気の山脈にて』は人類より古い存在を相手にした、身体より世界観で迫る怖さ。星の並びは同じでも恐怖の届き方が逆向き。肌に触れるような恐怖を求めるなら『禍』、人間の小ささを突きつけられたいならこちら。








