棚の前で/人生の部/ラブレス

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棚の前で

『ラブレス』講談社文庫の書影書影:版元ドットコム

ラブレス

  • 人生
  • 講談社文庫
  • 分量:ふつう

倒れていた老女は、古い位牌を握りしめていた。そこから、ひとりの女の六十年がさかのぼられる。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
講談社
判型
講談社文庫
刊行
2026年1月
ISBN
9784065406267

あらすじ

話は現在と過去を行き来します。現在のほうでは、里実の娘の小夜子が、ひとりで暮らす伯母の百合江を訪ね、倒れているのを見つける。百合江の娘の理恵は作家になっています。過去のほうでは、百合江が流れ着いた先々で、男と出会い、子を産み、その子を自分の知らないうちに里子に出されもする。

読みどころ

2011年に単行本が出た長編で、直木賞の候補に挙がり、のちに島清恋愛文学賞も受けています。不幸の連続なのに、百合江本人はなぜか不幸そうに見えない。そこがこの本の芯です。歌うことだけは最後まで手放さない。姉妹と娘たち、三代の女の話なので、登場人物の関係は最初に少し整理しながら読むと楽です。

こんな人に

おすすめしたいのは。親や祖母の若いころを、一度ちゃんと想像してみたい人。

同じ作者の『ホテルローヤル』も、道東の土地に生きる人たちを書いた短編集です。

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