あらすじ
収録は「文字渦」「緑字」「闘字」「梅枝」「新字」「微字」「種字」「誤字」「天書」「金字」「幻字」「かな」の12編。文字どうしを戦わせる「闘字」、本文から抜け出したルビが勝手にしゃべりだす「誤字」など、文字そのものが登場人物になる話が続きます。紙や画面、文字コード、書体といった、文字を載せる仕組みまで話の材料です。
読みどころ
単行本は2018年に新潮社から出ました。表題作は川端康成文学賞を、本全体は日本SF大賞を受けています。筋を追うより、ページの上の字の形や並びそのものを眺めて楽しむ本で、一度に読みきるより一編ずつ開くほうが向いた一冊。
こんな人に
おすすめしたいのは。漢字の成り立ちや、読めない字を見るのが好きな人。
言葉や数の仕組みそのものを小説にした本なら『なめらかな世界と、その敵』があります。









