あらすじ
職場での立場、家庭の事情、SNSでの見せ方。二人の背景は対照的ですが、どちらも「ちゃんとした女性」であろうとして苦しんでいます。終盤の展開は激しい。
読みどころ
女性同士の友情を、美談としても悪意としても書かないところがこの小説の強みです。読んでいて落ち着かない時間が続きます。
こんな人に
おすすめしたいのは。人間関係の痛いところを突く話が読める人。
同じ作者の『BUTTER』も女性への視線を扱っています。
向かないかもしれない人
女性同士の友情を美しい話として読みたい人には合わないかもしれない。落ち着かない時間が長く、終盤の展開も激しいので、穏やかな読書を求める日は避けたい。
比べ読み
『紙の月』角田光代
どちらも、ちゃんとした女性であろうとする人が踏み外していく話。『紙の月』は銀行の契約社員が顧客の金を横領するまでを、日々の選択が重なった結果として追う。『ナイルパーチの女子会』は二人の女性の友情がこじれていく人間関係の側に重心がある。お金の怖さなら『紙の月』、関係の怖さならこちらから。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
『52ヘルツのクジラたち』は虐待などの重い題材を扱いつつ、声を聴こうとすることに救いを置く。『ナイルパーチの女子会』は救いより、美談にも悪意にも寄せない落ち着かなさが続く。気持ちを支えてほしい時は『52ヘルツ』を先に、人間関係の痛いところを直視したい時はこちらを。










