あらすじ
力の使い方には制約があり、一族の歴史や決まりも細かく設定されています。やがて学校の生徒会長が両家の存在を脅かし、話は町全体を巻き込む規模になります。
読みどころ
関西の土地を舞台にした奇想という、この作者の路線がもっとも明るく出ている一冊です。笑える場面が多く、読み進めやすい。
こんな人に
おすすめしたいのは。荒唐無稽な設定を楽しめる人。
2014年に映画化されました。
向かないかもしれない人
一族の力の制約や決まりが細かく設定されているので、荒唐無稽な設定に乗れない人や現実的な話がほしい人には合いにくいかもしれない。再読性は星3で、繰り返し味わう種類ではない。
比べ読み
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
琵琶湖のまわりが舞台の明るい二冊。「成瀬は天下を取りにいく」は膳所の中学生が思いついたことを実行していく連作短編で、実在の場所が出てくる。「偉大なる、しゅららぼん」は不思議な力を受け継ぐ二つの一族の奇想で、町全体を巻き込んでいく。実在の滋賀を歩く気分なら「成瀬」、法螺話に乗りたいならこちら。
『チア男子!!』朝井リョウ
「チア男子!!」は柔道をやめた大学生が男子チアを立ち上げる青春もので、周りの視線と正面から向き合う。「しゅららぼん」は高校を舞台に一族の力と決まりが絡む奇想。現実寄りの青春なら「チア男子!!」、笑える奇想なら「しゅららぼん」を。おすすめ度は「チア男子!!」が一つ上。











