あらすじ
学校では剣道部の顧問を任され、毎年恒例の大会に向けて生徒と過ごします。一方で鹿の指示は具体的で、期限つきの任務が並行して進む。関西の三都市にまつわる伝承が話の骨格になっています。
読みどころ
日常の勤め人の苦労と、神話の使命が同じ重さで書かれるのが面白いところです。教師としての成長譚としても読めます。
こんな人に
おすすめしたいのは。奈良や京都の土地の話が好きな人。
2008年にテレビドラマ化。同じ作者の『鴨川ホルモー』が先の作品です。
向かないかもしれない人
鹿が人に話しかけ、関西の三都市の伝承が話を動かす奇想が土台です。現実に即した学園ものを求める人や、突飛な設定に乗りにくい人には合わないことがあります。
比べ読み
『図書館戦争』有川浩
日常の勤めと非日常の使命が並ぶ点は通じますが、温度が違います。『図書館戦争』は銃撃戦とラブコメに検閲の重い問いが同居し、シリーズは全4巻と別冊。こちらは奈良の教師が鹿の任務に巻き込まれ、関西の伝承が骨格になる奇想。長く付き合えるシリーズを探すなら図書館戦争を。
『くちびるに歌を』中田永一
どちらも教師が学校に赴任してくる話です。『くちびるに歌を』は五島列島の合唱部が舞台で、一人ひとりの事情を消さないまま皆で歌う過程を書く。こちらは剣道部の顧問をしながら、鹿に命じられた運び番をこなす。笑いの混じった奇想ならこちら、まっすぐな部活ものならくちびるに歌をが向きます。











