棚の前で/青春の部/鹿男あをによし

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棚の前で

『鹿男あをによし』幻冬舎文庫の書影書影:版元ドットコム

鹿男あをによし

  • 青春
  • 幻冬舎文庫
  • 分量:ふつう

奈良の女子校に赴任した教師が、鹿に話しかけられる。「さあ、神無月だ。お前に運び番を命じる」

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
幻冬舎
判型
幻冬舎文庫
刊行
2010年4月
ISBN
9784344414662

あらすじ

学校では剣道部の顧問を任され、毎年恒例の大会に向けて生徒と過ごします。一方で鹿の指示は具体的で、期限つきの任務が並行して進む。関西の三都市にまつわる伝承が話の骨格になっています。

読みどころ

日常の勤め人の苦労と、神話の使命が同じ重さで書かれるのが面白いところです。教師としての成長譚としても読めます。

こんな人に

おすすめしたいのは。奈良や京都の土地の話が好きな人。

2008年にテレビドラマ化。同じ作者の『鴨川ホルモー』が先の作品です。

向かないかもしれない人

鹿が人に話しかけ、関西の三都市の伝承が話を動かす奇想が土台です。現実に即した学園ものを求める人や、突飛な設定に乗りにくい人には合わないことがあります。

比べ読み

『図書館戦争』有川浩

日常の勤めと非日常の使命が並ぶ点は通じますが、温度が違います。『図書館戦争』は銃撃戦とラブコメに検閲の重い問いが同居し、シリーズは全4巻と別冊。こちらは奈良の教師が鹿の任務に巻き込まれ、関西の伝承が骨格になる奇想。長く付き合えるシリーズを探すなら図書館戦争を。

『くちびるに歌を』中田永一

どちらも教師が学校に赴任してくる話です。『くちびるに歌を』は五島列島の合唱部が舞台で、一人ひとりの事情を消さないまま皆で歌う過程を書く。こちらは剣道部の顧問をしながら、鹿に命じられた運び番をこなす。笑いの混じった奇想ならこちら、まっすぐな部活ものならくちびるに歌をが向きます。

stock

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