あらすじ
映画化の話を、最初アイコは断ります。けれど、アザに同情も遠慮もしない飛坂の接し方に、気持ちが動いていく。研究ばかりだった彼女が、会う約束ひとつで浮き立ち、言葉を選びそこね、それでも距離を縮めようとします。恋がうれしいほど、自分の顔とどう向き合うかが問われるところが、この話の芯です。アザの話でありながら、人に見られることに慣れないすべての人の話として読めます。
読みどころ
単行本は2013年に集英社から。2022年に松井玲奈の主演で映画になりました。題名は宮沢賢治の『よだかの星』から来ています。姿を笑われる鳥の話を下敷きにしながら、自分を嫌わずにいられるかどうかを、一人の女性の恋の中で確かめていく小説です。
こんな人に
おすすめしたいのは。遅い初恋の、不器用なところごと読みたい人。
同じ作者で恋の苦さをもっと濃く味わいたいなら『ナラタージュ』があります。










