棚の前で/ホラーの部/禁じられた楽園

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棚の前で

『禁じられた楽園』徳間文庫の書影書影:版元ドットコム

禁じられた楽園

  • ホラー
  • 徳間文庫
  • 分量:厚い

天才美術家が山中に作った巨大な作品。招かれた者たちは、森から出られなくなる。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
徳間書店
判型
徳間文庫
刊行
2020年3月
ISBN
9784198945435

あらすじ

森の描写が濃く、植物や地形が繰り返し書き込まれます。招かれた人々はそれぞれ過去を抱えていて、森の中でそれを突きつけられる。幻覚と現実の境は曖昧なままです。

読みどころ

美しさと恐ろしさを同じものとして書く作品です。分量はありますが、場面の絵が強く、読み進められます。

こんな人に

おすすめしたいのは。幻想的なホラーを読みたい人。

同じ作者の『月の裏側』も不穏な長編です。

向かないかもしれない人

森や植物の描写が繰り返し書き込まれ、幻覚と現実の境も曖昧なまま進む。筋の明快な解決や手早い展開を求める人には、分量も含めて重く感じられるかもしれない。

比べ読み

『残穢』小野不由美

星の並びが同じホラー二冊。「残穢」はマンションの一室の物音をきっかけに、土地で何十年も前に起きたことを掘り起こす話で、怖さの芯が住まいにある。「禁じられた楽園」は美術家が山中に作った作品と濃い森が舞台で、幻覚と現実の境が曖昧なまま進む。身近な怖さなら「残穢」、非日常の美しさに浸りたいならこちら。

『深泥丘奇談』綾辻行人

「深泥丘奇談」は京都の作家の周りで出来事がどこかずれていく連作で、一編ごとに区切れる。「禁じられた楽園」は森から出られなくなる人々を追う分量のある長編。短い単位で現実の歪みを味わいたい時は「深泥丘」、場面の絵の強さに長く身を任せたい時はこちらを。

stock

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