あらすじ
今回は、親友への謝罪、母への感謝、恋人との別れ、年老いた夫婦の記憶が扱われます。喫茶店の側の事情も少しずつ明かされ、店員たちの過去に触れる場面があります。
読みどころ
設定を一切変えないまま、別の感情を引き出す続編です。ここから読み始めても支障はありません。
こんな人に
おすすめしたいのは。前作を読んで続きを探している人。
前作は『コーヒーが冷めないうちに』です。
向かないかもしれない人
喫茶店の設定は前作から一切変わらないため、新しい仕掛けや意外な筋運びを望む人は物足りなさを覚えそうです。再読性は星3で、何度も読み返す本を探す人にも向きにくいでしょう。
比べ読み
『阪急電車』有川浩
どちらも短い話をつないでいく形で、読みやすさは星5で並びます。『阪急電車』は駅ごとに乗客の関係が組み合わさる気持ちよさ、『この嘘がばれないうちに』は過去に戻れる喫茶店で会いたい相手と向き合う切なさが軸です。明るい気分で読みたい日は有川作品、別れや感謝の話に浸りたい日は川口作品を。
『きらきら眼鏡』森沢明夫
『きらきら眼鏡』は身近な人の看病や見送りを扱い、明るく見ようとし続ける重さまで書いています。『この嘘がばれないうちに』は母への感謝や老夫婦の記憶など、戻らない時間を一話ずつ区切る作り。一人の人物に寄り添いたいなら森沢作品、四つの関係を順に見たいならこちらから。









