あらすじ
物語は千葉から始まり、イスタンブール、軌道上の居住区へと移ります。企業と人工知能、身体改造、薬物。説明を省いた文体で、読者は世界の仕組みを断片から組み立てることになります。
読みどころ
1984年の作品です。その後のSF映画やゲームの見た目を決めた一冊で、影響の大きさは計り知れません。訳文の独特な密度も含めて評価されています。
こんな人に
おすすめしたいのは。サイバーパンクの原典に触れたい人。
同じ世界を扱った続編に『カウント・ゼロ』があります。
向かないかもしれない人
読みやすさは星二つ。説明を省いた文体と訳文の密度が特徴なので、世界の設定を丁寧に教えてもらいながら進みたい人には、序盤から置いていかれる感覚が強そうです。
比べ読み
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
読みやすさの星は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が一つ上で、あの『ブレードランナー』のもとになった作品で入口が分かりやすい。こちらは説明を省いた文体で千葉から軌道上へと舞台が飛ぶ。SFの古典に慣れていないならあちらを先に、文体の密度ごと浴びたいならこちらを。
『しあわせの理由』グレッグ・イーガン
どちらも読みやすさは星二つで歯応えがあるが、難しさの種類が違う。『しあわせの理由』は設定の理屈を最後までごまかさない短編集で、一編ごとに区切れる。こちらは断片から世界の仕組みを組み立てる長編。短く試したいなら向こう、世界観に没入したいならこちら。








