棚の前で/ミステリの部/オリエント急行の殺人

PR本ページのリンクにはアフィリエイトが含まれます。

棚の前で

『オリエント急行の殺人』クリスティー文庫の書影書影:版元ドットコム

オリエント急行の殺人

  • ミステリ
  • クリスティー文庫
  • 分量:ふつう

雪で立ち往生した豪華列車の中で、アメリカ人の富豪が刺し殺された。乗客は全員、完璧なアリバイを持っている。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
早川書房
判型
クリスティー文庫
刊行
2011年4月
ISBN
9784151310089

あらすじ

乗客は国籍も身分もばらばらな十数人。公爵夫人、大佐、家庭教師、セールスマン、執事。ポアロは一人ずつ尋問し、それぞれの証言と、車内に残された手がかりを照らし合わせていきます。やがて、被害者の正体と、過去にアメリカで起きたある誘拐事件とのつながりが明らかになります。

読みどころ

結末を知っている人も多い作品ですが、知っていてもなお、ポアロの推理の運び方を追うのが楽しい。尋問の場面が続く構成なのに、登場人物の個性がくっきりしていて飽きません。最後にポアロが示す選択も、忘れがたいものです。

こんな人に

おすすめしたいのは。名探偵が関係者を集めて謎を解く、王道のミステリが好きな人。

映画は1974年版と2017年版の二つ。同じ作者の『そして誰もいなくなった』と並ぶ代表作です。

向かないかもしれない人

尋問の場面が続く組み立てなので、派手な追跡劇や動きの多い展開を期待する人には静かに映ります。映画で筋を知っていて、推理の過程より意外さだけを求める場合も物足りなさが出ます。

比べ読み

『インシテミル』米澤穂信

閉ざされた場所に集まった人々を疑う構図は共通です。『インシテミル』は高すぎる時給の求人に応じた十二人が地下施設で七日を過ごす話で、館ものの約束事を半ば冗談にする仕掛けが多い厚めの本。雪で止まった列車で尋問を重ねるこちらは、王道の謎解きです。まず型を知るならクリスティー、型崩しは後から米澤作品で。

『Nのために』湊かなえ

証言の食い違いを追う点で『Nのために』も近い一作です。あちらは現場にいた四人の若者がそろって嘘をつき、その動機の方が重く、恋愛小説としても読まれます。こちらはポアロが十数人の乗客を一人ずつ尋問し、車内の手がかりと照らし合わせる組み立て。気持ちに浸るなら湊作品、推理の運びを追うならこちらを。

stock

『オリエント急行の殺人』の在庫状況

耳で聴く・読み放題で読む

  • Audible

    プロの朗読で聴くサービス。通勤や家事のあいだに一冊ぶん進みます。

    無料体験を見る
  • Kindle Unlimited

    対象の電子書籍が読み放題。気になった本をその場で開けます。

    無料体験を見る

PR本ページのリンクにはアフィリエイトが含まれます。