あらすじ
リストに並ぶのは、大きな夢から些細な思いつきまで。実行するたびに、人との関わりが増えていきます。家族や友人の事情も並行して描かれ、明日羽だけの物語ではなくなっていきます。
読みどころ
失恋の話でありながら、恋愛に戻ることを目的にしないところがこの作品の良さです。読後は明るく、手を動かしたくなります。
こんな人に
おすすめしたいのは。前に進む話を読みたい人。
同じ作者の『羊と鋼の森』『よろこびの歌』も文庫で読めます。
向かないかもしれない人
大きな事件や劇的な恋の決着を期待すると穏やかすぎるかもしれません。失恋から立ち直る過程そのものに今は触れたくない人も、時期をずらすほうがよさそうです。
比べ読み
『夜明けのすべて』瀬尾まいこ
どちらも恋愛に落とさず前へ進む人を書く。こちらは失恋のあと「やりたいことリスト」を順に実行していく明るい話、『夜明けのすべて』は治らないものと一緒に働く二人を具体的な手順で追う。気持ちを上向けたい時はこちらを先に、静かに支えがほしい時は向こうを。
『神去なあなあ日常』三浦しをん
職業を覚えていく『神去なあなあ日常』は、林業の実際が若者の軽い一人称で進む。こちらは仕事ではなくリストの実行が軸で、家族や友人の事情も並行する。体を動かす現場の話が読みたいなら向こう、自分の暮らしを組み直す話ならこちらが近い。










