あらすじ
一編ごとに語り手も舞台も変わります。取材者の視点で進む話、子どもの視点で進む話。どれも短いので、通勤や寝る前に一編ずつ読めます。シリーズの人物が出ない話もあります。
読みどころ
シリーズを読んでいる人には補助線になり、読んでいない人には入口になる作りです。長編ほど重くないので、この作者を試すにはちょうどよい一冊。
こんな人に
おすすめしたいのは。短い怪談を少しずつ読みたい人。
長編は『ぼぎわんが、来る』から始まります。
向かないかもしれない人
一編ずつ独立した短編集で、長編のように一つの怪異とじっくり向き合う構成ではありません。シリーズの大きな流れや派手な対決を期待する人には、区切りの多さが物足りなく映ります。
比べ読み
『赫眼』三津田信三
短い怪談を一編ずつ読める短編集どうしで、星の評価も一致します。『赫眼』は説明のないまま終わる話が多く、落ち着かなさが残る作り。『などらきの首』は語り手も舞台も一編ごとに入れ替わり、比嘉姉妹の過去に触れる話も含む構成。シリーズを追うなら澤村作品、余白の多い怖さが好みなら三津田作品から。
『残穢』小野不由美
寝る前に一編ずつ区切りたい日は『などらきの首』、腰を据えて一つの謎を追いたい日は『残穢』です。小野不由美の方は畳をこする音の原因を探り、その部屋に住んだ人々の過去を長い年月にわたってたどる調査の話。こちらは取材者や子どもの目線で進む短い話が並び、重さも分量も軽めに収まっています。












