棚の前で/ホラーの部/などらきの首

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棚の前で

『などらきの首』角川ホラー文庫の書影書影:版元ドットコム

などらきの首

  • ホラー
  • 角川ホラー文庫
  • 分量:ふつう

長編では描かれなかった時間を埋める短編集。比嘉姉妹の過去にも触れる六編。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
KADOKAWA
判型
角川ホラー文庫
刊行
2018年10月
ISBN
9784041073223

あらすじ

一編ごとに語り手も舞台も変わります。取材者の視点で進む話、子どもの視点で進む話。どれも短いので、通勤や寝る前に一編ずつ読めます。シリーズの人物が出ない話もあります。

読みどころ

シリーズを読んでいる人には補助線になり、読んでいない人には入口になる作りです。長編ほど重くないので、この作者を試すにはちょうどよい一冊。

こんな人に

おすすめしたいのは。短い怪談を少しずつ読みたい人。

長編は『ぼぎわんが、来る』から始まります。

向かないかもしれない人

一編ずつ独立した短編集で、長編のように一つの怪異とじっくり向き合う構成ではありません。シリーズの大きな流れや派手な対決を期待する人には、区切りの多さが物足りなく映ります。

比べ読み

『赫眼』三津田信三

短い怪談を一編ずつ読める短編集どうしで、星の評価も一致します。『赫眼』は説明のないまま終わる話が多く、落ち着かなさが残る作り。『などらきの首』は語り手も舞台も一編ごとに入れ替わり、比嘉姉妹の過去に触れる話も含む構成。シリーズを追うなら澤村作品、余白の多い怖さが好みなら三津田作品から。

『残穢』小野不由美

寝る前に一編ずつ区切りたい日は『などらきの首』、腰を据えて一つの謎を追いたい日は『残穢』です。小野不由美の方は畳をこする音の原因を探り、その部屋に住んだ人々の過去を長い年月にわたってたどる調査の話。こちらは取材者や子どもの目線で進む短い話が並び、重さも分量も軽めに収まっています。

stock

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