あらすじ
島の人々は予言を半分信じ、半分持て余しています。宿泊客の中には霊感を売りにする者もいて、誰の言葉をどこまで信じるかが分からなくなる。閉じた島という条件が、そのまま逃げ場のなさに変わる。
読みどころ
ホラーと推理の境目に立った作品です。不思議な出来事に説明が付くのか、付かないのかを最後まで宙づりにしたまま進みます。読後の印象は人によって割れます。
こんな人に
おすすめしたいのは。怪談と謎解きの両方を味わいたい人。
同じ作者の比嘉姉妹シリーズとは独立した作品です。
向かないかもしれない人
不思議な出来事に説明が付くかどうかを最後まで宙づりにする作品で、印象は人によって割れる。怪異か謎解きか、どちらかにはっきり寄った話を好む人には落ち着かない。
比べ読み
『アリス殺し』小林泰三
ホラーと謎解きを同時に走らせる点で並ぶ二冊。『アリス殺し』は不思議の国と現実の大学を行き来する作りで、残酷な場面もあっけらかんと書く作風が好みを分けます。予言の島は閉じた島で、不思議に説明が付くかを宙づりにしたまま進む。残酷さが平気ならアリス殺し、苦手ならまず予言の島を。
『残穢』小野不由美
『残穢』は派手な怪物を出さず、住まいにまつわる過去を数十年たどっていく調査の怖さで押してくる。予言の島は二十年前の予言が残る島へ友人三人が渡り、誰の言葉を信じるかの揺らぎが不安を生みます。自宅の物音まで気になる怖さに浸りたい夜は残穢、謎解きの手応えも欲しいときは予言の島。












