あらすじ
一編が一か月に対応し、一月から十二月まで進んでいきます。登場人物は会社員、俳優志望、老夫婦など。東京と京都の二つの土地をまたいで、縁が受け渡されていく。
読みどころ
前作を読んでいるとつながりがよく分かる続編ですが、単独でも成立します。一編が短く、通勤の合間に読めます。
こんな人に
おすすめしたいのは。人と人がつながる連作が好きな人。
前作は『木曜日にはココアを』です。
向かないかもしれない人
登場人物が一編ごとに入れ替わる連作です。一人の主人公を長く追いたい人や、謎や事件で引っ張られる展開を求める人には、縁のつながりだけでは物足りないかもしれません。
比べ読み
『阪急電車』有川浩
短い話が人のつながりでリレーされていく形は『阪急電車』と共通しています。あちらは片道およそ15分の路線を駅ごとに進み、こちらは一月から十二月まで、東京と京都をまたいで縁を受け渡します。通勤の合間ならどちらも合いますが、季節の巡りを追いたい時はこちらが向きます。
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
『そして、バトンは渡された』は一人の女子高生と親たちを長く追う話で、星の並びは同じです。人が入れ替わる連作のこちらは一編が短く区切りやすいのに対し、あちらは食卓の場面を重ねて一つの家族を描きます。一つの筋にじっくり付き合いたいならバトン、軽く読みたい日は抹茶カフェを。












