あらすじ
依頼される手紙は、離婚の報告や、亡くなった人への言葉など。前作より鳩子自身の生活の比重が増え、義理の娘との距離の取り方に紙幅が割かれる。鎌倉の季節の描写も相変わらず細かい。
読みどころ
他人の手紙を書く人が、自分の家族を作るという対比が効いています。前作を読んでから手に取ると、変化がよく分かります。
こんな人に
おすすめしたいのは。『ツバキ文具店』を読んだ人。
前作は『ツバキ文具店』。テレビドラマにもなりました。
向かないかもしれない人
前作『ツバキ文具店』の続きとして書かれているため、鳩子の変化を知らないまま読むと効き目が薄れます。事件や謎で引っ張る展開を求める人にも物足りないかもしれません。
比べ読み
『お探し物は図書室まで』青山美智子
どちらも大きな事件の起きない、働く人と身近な悩みの話です。『お探し物は図書室まで』は司書が材料だけを渡す連作で、相談する側が主役。『キラキラ共和国』は手紙を書く鳩子自身の家族づくりが中心です。前作を知らない人は青山作品から、鎌倉の続きが気になる人はこちらから。
『東京すみっこごはん』成田名璃子
見知らぬ人同士が食卓を囲む『東京すみっこごはん』は、他人だから話せることが軸。義理の娘との距離を扱う『キラキラ共和国』は、家族になった相手とどう近づくかが軸です。星は同じなので、他人との緩いつながりを読みたい夜はすみっこ、家の中の関係を読みたい夜は鳩子の話を。












