棚の前で/青春の部/ペンギン・ハイウェイ

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棚の前で

『ペンギン・ハイウェイ』角川文庫の書影書影:版元ドットコム

ペンギン・ハイウェイ

  • 青春
  • 角川文庫
  • 分量:ふつう

郊外の町に突然ペンギンが現れる。小学四年生が、研究として その謎を追いかける。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
KADOKAWA
判型
角川文庫
刊行
2012年11月
ISBN
9784041005613

あらすじ

調査は本格的です。仮説を立て、地図を作り、実験する。並行して、森の奥にある「海」と呼ばれる球体の謎が進行します。アオヤマ君のお姉さんへの気持ちは、最後まで子どもらしいまま扱われます。

読みどころ

日本SF大賞を受けた作品です。SFの骨格と、少年の成長を同じ一本の話に収めているのが強みで、この作者の中では文体の癖が薄く読みやすい一作。

こんな人に

おすすめしたいのは。不思議な現象を理屈で追う話が好きな人。

2018年にアニメ映画化されました。

向かないかもしれない人

海と呼ばれる球体など不思議な設定が話の中心にあるため、現実の出来事だけで組まれた話を好む人や、理屈っぽい子どもの語り口が苦手な人には合わない可能性がある。

比べ読み

『かがみの孤城 上』辻村深月

実用度以外の星はどちらも満点で並びますが、手ざわりは違います。ペンギン・ハイウェイは小学四年生が仮説と実験で不思議を追う理屈の話、かがみの孤城は学校に行けない中学生たちの息苦しさから始まる。明るい探究心に浸りたい日は前者、終盤で手がかりがつながる構成を味わいたいときは後者を。

『星の子』今村夏子

子どもの目で世界を見る点は共通。ただ『星の子』は、両親の信じる宗教を疑わない娘の一年を、読者だけが違和感に気づく形で追い、断罪も救済もないまま閉じます。こちらは謎を理屈で追いかける前向きな語りなので先に読み、考え込む時間がとれる日に星の子へ。

stock

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