あらすじ
手がかりをくれたのは、アオヤマ君が通う歯医者さんで働くお姉さんでした。チェスの相手をしてくれる、あこがれの人です。お姉さんが投げたコーラの缶が、目の前でペンギンに変わる。友だちのウチダ君、研究好きのハマモトさんと調べを進めるうちに、森の奥で〈海〉と呼ぶしかない不思議なものも見つかります。
読みどころ
2010年に出た森見登美彦の長編で、第31回日本SF大賞をとりました。2018年には石田祐康監督でアニメ映画にもなっています。子どもの目と、子どもらしくないほど理屈っぽい語り口で、夏の住宅街を書いた一冊。なぞを一つずつ確かめていく楽しさと、お姉さんへのまっすぐな気持ちが、同じ速さで進んでいきます。
こんな人に
おすすめしたいのは。「なんで?」をそのままにしておけなかった子どものころを、覚えている人。
2018年のアニメ映画では、ペンギンの群れや森の奥の〈海〉が絵になって動きます。読んだあとに、想像したものと比べてみるのも楽しい。













