棚の前で/青春の部/青空と逃げる

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棚の前で

『青空と逃げる』中公文庫の書影書影:版元ドットコム

青空と逃げる

  • 青春
  • 中公文庫
  • 分量:ふつう

事故をきっかけに、母と小学生の息子が家を出る。各地を転々としながらの逃避行。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
中央公論新社
判型
中公文庫
刊行
2021年7月
ISBN
9784122070899

あらすじ

行き先ごとに仕事と住まいを探し、力は転校を繰り返します。漁港の町、温泉地、山間の集落。土地の人との関わりが一章ずつ描かれ、そのたびに二人の関係も変わっていきます。

読みどころ

逃避行を、不幸ではなく旅として書いたところがこの作品の特徴です。子どもの成長物語としても読めます。

こんな人に

おすすめしたいのは。旅をしながら進む物語が好きな人。

同じ作者の『家族シアター』も家族を扱っています。

向かないかもしれない人

事故をきっかけにした逃避行と、子どもの転校の繰り返しが話の前提です。謎解きや大きな仕掛けで引っ張る展開を期待する人には、穏やかに感じられるかもしれません。

比べ読み

『くちびるに歌を』中田永一

どちらも地方の土地が物語を動かします。『くちびるに歌を』は五島列島にある中学の合唱部という一か所に腰を据えた話、『青空と逃げる』は漁港の町や温泉地、山間の集落を移りながら母と息子の関係が変わる話です。一つの場所での共同作業を読むなら中田作品、旅の連続を読むなら辻村作品を。

『鹿男あをによし』万城目学

土地との関わりが軸になる点は同じですが、『鹿男あをによし』は奈良で鹿に話しかけられる教師の奇想と神話の使命、『青空と逃げる』は事故をきっかけに家を出た親子の現実的な逃避行です。笑いのある奇想を求める日は万城目作品、地に足のついた旅を求める日はこちらを。

stock

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