棚の前で/青春の部/キケン

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棚の前で

『キケン』角川文庫の書影書影:版元ドットコム

キケン

  • 青春
  • 角川文庫
  • 分量:軽い

工科大学の機械制御研究部、通称キケン。爆発と騒動の二年間を、卒業生が振り返る。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
KADOKAWA
判型
角川文庫
刊行
2016年6月
ISBN
9784041039014

あらすじ

学園祭でのラーメン屋台、ロボット相撲、火薬の扱い。騒ぎの一つ一つが具体的で、工学部の学生の生活が細かく書かれています。語りの枠として、卒業から年月がたった場面が置かれています。

読みどころ

戻れない時間として最初から示されているぶん、騒がしい場面ほど後で効きます。短く、一気に読み切れる分量です。

こんな人に

おすすめしたいのは。理系の学生生活を描いた話が好きな人。

同じ作者の『阪急電車』『図書館戦争』も文庫で読めます。

向かないかもしれない人

火薬や爆発、ロボット相撲など、工学部の部活の内輪の熱量が話の中心にある。学生のばか騒ぎのノリに乗れない人は、前半で置いていかれると感じるかもしれない。

比べ読み

『ホテルジューシー』坂木司

どちらも若者の騒がしい日々を軽い筆で書くが、『キケン』は工科大学の部活、『ホテルジューシー』は沖縄の安宿での仕事と日常の謎が中心になる。星の並びは同じ。理系の部室の熱気を浴びたいならキケン、旅先の空気と小さな謎解きがほしい時はホテルジューシーへ。

『ワーキング・ホリデー』坂木司

仲間と過ごした戻らない二年間を振り返る本作に対して、『ワーキング・ホリデー』は元ホストと突然現れた息子の親子の話。友人同士の騒ぎを笑いたい日はキケンを先に、働く場面を通して家族が形になっていく過程を見たい日はワーキング・ホリデーを選ぶとよい。

stock

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