あらすじ
守は十六歳の高校生です。父は横領の疑いをかけられたまま姿を消し、母も亡くして、いまは母方の浅野家で伯父夫婦といとこと暮らしている。書店でアルバイトをしながら、学校では伯父の事故をネタにからかわれ、家には妙な電話がかかってくる。大人に任せて待つだけではいられなくなった守は、自分で事故のことを調べ始めます。
読みどころ
1989年に第2回日本推理サスペンス大賞を受けた、宮部みゆきの初期の長編です。家族を信じたい気持ちと、事実を確かめたい気持ちが、十六歳の中で同時に走っているのが読みどころ。守は大人びて見えるぶん、ふと出る幼さが痛い。テレビドラマにも二度なっています。
こんな人に
おすすめしたいのは。家族が疑われたら自分はどう動くか、一度考えてみたい人。
同じ作者の『火車』も、人の足取りを一歩ずつたどっていく話です。














