あらすじ
館シリーズの二作目。今回も建物そのものが仕掛けの一部で、水車と地下の通路が仕掛けとして効いてきます。探偵役の島田潔が、二つの事件のつながりを整理していきます。
読みどころ
交互に進む二つの時間が、どこで接続するのかが最大の仕掛けです。前作を読んでいなくても筋は追えますが、シリーズ順に読むと仕掛けの受け取り方が変わります。
こんな人に
おすすめしたいのは。館ものの本格ミステリが好きな人。
シリーズの一作目は『十角館の殺人』、三作目は『迷路館の殺人』です。
向かないかもしれない人
建物や時間構成の仕掛けを解く本格ミステリなので、謎解きより人間ドラマを求める人には骨組みが前に出すぎると感じられそうです。シリーズ順にこだわる人は一作目から。
比べ読み
『46番目の密室』有栖川有栖
どちらも本格の王道に属するが、こちらは館の建物と二つの時間の接続が仕掛けの中心で、『46番目の密室』は別荘の密室一つに絞って手がかりを公平に並べる。シリーズ第一作から入りたい人や、仕掛けの規模より推理の筋道を味わいたい人は向こうを先に。
『クドリャフカの順番』米澤穂信
仮面の主人が住む館という重めの舞台に対し、『クドリャフカの順番』は文化祭の三日間に品物が消えていく学園の謎。にぎやかな空気の中で自力で解ける手がかりを追いたい日は向こう、過去と現在が交わる館の緊張に浸りたい夜はこちらが合います。












