棚の前で/ホラーの部/幽女の如き怨むもの

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棚の前で

『幽女の如き怨むもの』講談社文庫の書影書影:版元ドットコム

幽女の如き怨むもの

  • ホラー
  • 講談社文庫
  • 分量:厚い

遊廓で、三代にわたって女が身を投げている。刀城言耶が向き合うのは、逃げ場のない場所の因縁。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
講談社
判型
講談社文庫
刊行
2015年9月
ISBN
9784062930949

あらすじ

語りは、遊廓で暮らした女性の手記という形を多く取ります。廓の内部の決まり、借金の仕組み、逃げられない構造。怪奇作家の刀城言耶が現れ、記録を突き合わせて真相を探ります。

読みどころ

刀城言耶シリーズの中でも、社会的な重さが際立つ一作です。怪談としての怖さより、現実の側の救いのなさが強く残ります。

こんな人に

おすすめしたいのは。重い題材を扱った民俗ホラーが読める人。

シリーズの代表作は『首無の如き祟るもの』です。

向かないかもしれない人

遊廓の決まりや借金の仕組みなど、逃げ場のない現実が中心にあり、救いのなさが強く残る。怪談を気軽に楽しみたい人や、重い題材を避けたい時には向かない。読みやすさも星3にとどまる。

比べ読み

『残穢』小野不由美

「残穢」は部屋の音から土地の過去をたどる現代の話で、怖さが自分の住まいに引き寄せられる。読みやすさは星一つ上。「幽女の如き怨むもの」は遊廓の手記を軸に、借金と逃げられない構造という現実の重さが前に出る。身近な怪談なら「残穢」、社会の暗部を扱う民俗ホラーに向き合える時はこちら。

『ずうのめ人形』澤村伊智

どちらも残された文章を読むことで怪異と謎に近づく作り。「ずうのめ人形」は原稿を読んだ者に人形が近づいてくる現代ホラーで、おすすめ度は一つ上。「幽女の如き怨むもの」は遊廓で暮らした女性の手記と三代にわたる身投げを、刀城言耶が突き合わせる。現代の怖さなら「ずうのめ」、時代の重みを求めるならこちら。

stock

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