棚の前で/ホラーの部/白魔の塔

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棚の前で

『白魔の塔』文春文庫の書影書影:版元ドットコム

白魔の塔

  • ホラー
  • 文春文庫
  • 分量:ふつう

海辺の灯台で働き始めた男が、白い影に追われる。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
文藝春秋
判型
文春文庫
刊行
2021年11月
ISBN
9784167917654

あらすじ

灯台の当直の手順、器具の扱い、天候との関係。職場の描写が丁寧に積み上げられます。土地の伝承と、実際に起きる不審な出来事が重ねられていきます。

読みどころ

働く場所を変えるごとに怪異と出会うという、このシリーズの型が定着した一冊です。前作を飛ばしても話は分かります。

こんな人に

おすすめしたいのは。職業の描写が濃いホラーを読みたい人。

シリーズの一作目は『黒面の狐』です。

向かないかもしれない人

灯台の当直の手順や器具の扱いが丁寧に積み上げられるぶん、序盤の進みはゆるやか。読みやすさの星は3つで、早い展開で驚かせるホラーを期待すると、もどかしく感じるかもしれない。

比べ読み

『残穢』小野不由美

どちらも土地の過去が怖さの源だが、『残穢』は自分の部屋の前の住人をたどる身近さで迫り、本作は灯台という職場の手順を積み上げて怪異へ寄せる。読みやすさは残穢が星一つ上。日常の延長で怖がりたいなら残穢を先に、仕事の描写ごと味わう時は本作を。

『ドラキュラ』ブラム・ストーカー

『ドラキュラ』は日記と手紙だけで正体の見えない存在が近づき、本作は灯台の当直の日々に白い影が重なっていく。星の並びは同じ。古典の書簡形式でじわじわ迫る怖さを好むならドラキュラ、日本の伝承と働く場所の描写を重ねたいなら本作から。

stock

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