あらすじ
カオルの父は、アメリカでヒットドラマを手がける脚本家「HAL」として知られています。雑誌で特集を組むために、真也はカオルと一緒に出迎えと取材に向かう。ところが、編集長から父親について気になる話を聞かされて、「HAL」とはいったい誰なのかという疑問がふくらんでいきます。本には、同じ人物と同じ設定から始まるもう一編「Parallel」も入っています。こちらの真也とカオルは、付き合って3年目の恋人どうしです。
読みどころ
もとは、演劇集団キャラメルボックスの舞台のために用意された7行のあらすじでした。その7行から、劇団の脚本家とは別に、有川浩が自分の小説を書いたのがこの本です。単行本は2011年に新潮社から出ています。同じ7行から、まるで違う二つの家族の話が生まれるのを読み比べられるのが、ほかにない楽しみです。
こんな人に
おすすめしたいのは。家族とのわだかまりを抱えたまま、大人になった人。
同じ作者で、人と人がつながっていく話なら『阪急電車』も手に取りやすい一冊です。














