棚の前で/人生の部/リーチ先生

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棚の前で

『リーチ先生』集英社文庫の書影書影:版元ドットコム

リーチ先生

  • 人生
  • 集英社文庫
  • 分量:厚い

日本の陶芸に惹かれてやってきた英国人と、その弟子になった少年。二つの国をまたぐ生涯。

おすすめ度
★★★★★
読みやすさ
★★★★★
物語性
★★★★★
実用度
★★★★★
再読性
★★★★★

おすすめ度は、棚の前でが「まず一冊」としてどのくらい強く勧めるかを示す数字です。物語性・再読性・読みやすさと分量から決めています。

版元
集英社
判型
集英社文庫
刊行
2019年6月
ISBN
9784087458855

あらすじ

柳宗悦や濱田庄司といった実在の人物が登場し、作陶の現場が細かく書かれます。関東大震災、戦争、英国への渡航。二人の関係は、何十年もかけて形を変えていきます。

読みどころ

第36回新田次郎文学賞を受けた作品です。ものを作る人の生活と、それを支える人の存在が丁寧に書かれています。

こんな人に

おすすめしたいのは。陶芸や民藝に関心がある人。

同じ作者の『たゆたえども沈まず』も実在の人物を扱っています。

向かないかもしれない人

厚い本で、作陶の現場が細かく書かれるため、陶芸や民藝に関心が薄い人には、長すぎると感じられそうだ。起伏の大きい展開を求める人にも向きにくい。

比べ読み

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

どちらも厚めで戦争の時代を含むが、熱の向きは別。『同志少女よ、敵を撃て』は狙撃兵の少女の戦いを冒険小説の速さで運ぶ。『リーチ先生』は柳宗悦や濱田庄司ら実在の人物とともに、作陶の現場と師弟の数十年を丁寧に積む。緊迫感がほしい時は『同志少女』、ゆっくり進む人生を追いたい時はこちら。

『八日目の蝉』角田光代

『八日目の蝉』は血のつながりの外で育った母と子の時間を、逃亡劇の緊張とともに書く。『リーチ先生』は英国人と弟子の少年という、国も年齢も違う二人の関係が何十年もかけて形を変える。どちらも親子に近い結びつきの話だが、筋の速さは『八日目の蝉』が上で、分量も軽い。短い時間で読むならそちらを先に。

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